今夜も酒を飲みながら ふらり ふらりと千鳥足  明日はどこの山行こうか

山道具研究所

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MSR ウィスパーライト インターナショナルのメンテナンス

夏山では手軽なのでガスストーブを使っているが冬山遊びとなると液体ストーブの方が火力の安定が得られるので寒くなり始めるとMSRのウィスパーライト インターナショナルを持ち歩いている。ウィスパーライト インターナショナルはマルチフェール(白ガス・赤ガス・灯油・軽油使用可)なので燃料には困らない。と言ってもコールマンのツーバーナーも持っているので白ガスでの使用がほとんどだ。
先日、冬の山小屋で使おうと思ったらどうも調子が悪い。薪ストーブがあったので調理には困らなかったが、フィールドでの使用だったら冷たいまま食べれるものを口にするだけの みじめな昼食だったろうな。
というわけでウィスパーライト インターナショナルのクリーニング・メンテナンスと相成ったわけです。
順序立て、写真入で説明しますから参考にしてください。

まずは次のものを用意しましょう。
1、新聞紙&てぶくろ(かなりススが出ます)
2、ドライバー、ペンチまたはプライヤー(ワイヤーを引き抜く場合に使用)
3、持っている方はMSRストーブ専用の工具なければスパナ(ペンチでジェット等を回さないこと)
4、CRC等の潤滑剤
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初めにプライミングカップを外します。手で左に回すと外れます。ウィック(布のような網のようなもの)もとりましょう。
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外した写真です
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続いてバーナーヘッドのネジを外します。
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バーナー部が分解できます(下写真)
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プライミングカップを外した所からジェット部を抜き取ってください。全部を分解したのが下写真です。
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燃料パイプの先に六角形をしたジェットが現れるはずです。そのジェットを専用工具またはスパナで緩め、手で回して外してください。ペンチ等で絶対回さないこと。真鍮製なので変形します。ジェットの中にニードルが入っていますので気をつけてください。下の写真はジェットとニードルです
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本体部はかなりススが付いています。きれいにしてもいいんですがここをきれいにしても性能的には変わりありません。しかもこのバーナーの特長としてススが付きやすいのが欠点で、すぐこの状態になるのでほどほどがいいでしょう。私は軽くタオルで拭くだけにしました。
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次に燃料パイプからワイヤーを専用工具で引き抜きますが、結構力が要るのでペンチを使いました。CRCをパイプ内に噴霧すると抜きやすくなります。
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抜いたワイヤーです。バーナーに近い部分はかなり汚れていました。きれいにワイヤをふき取りましょう。再度挿入し、ワイヤを出し入れしてパイプ内の汚れを落とします。この時点ではジェットは外したままです。
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ジェットのクリーニングです。ワイヤブラシで表面を綺麗にし、噴射穴を針などで突付いてきれいにします。ニードルは針を曲げそうで怖かったので何もしませんでした。ジェットだけは丁寧にクリーニングした方が賢明です。なんと行ってもここから気化した燃料を噴射するんですから。
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これでクリーニングはおしまいです。まずはジェット内にニードルを収め、エアーガンまたはPCなどにつかうエアースプレーで燃料パイプの中のCRC等を吹き飛ばした後、パイプ内に良く拭いたワイヤを差し込んで、分解した逆の順番で組上げていきます。無事汲みあがった写真が下です。
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これでメンテナンス終了。構造が簡単なので覚えれば、ものの2時間で充分作業を終えることが出来ます。シーズン前にはしておきたい作業なんですが、なんせ無精者でして時々痛い目に遭います。

いよいよ試行点火。プレヒートのときはガソリンを直接燃やすので相変わらずの黒い煙がモクモク・・・
そしてプレヒートが完了するとちゃんと火がつきました。
が、・・・なんか火が赤いぞ! ただでさえ音も大きいのが更に大きいし・・・音が不安定だし・・・
赤くなるのは燃料タンクの圧力が足りないせいもあるらしい。ちょっと古い赤ガスを使っている事も影響しているのだろうか?とりあえず火が着く様になったのでこのまま使ってみよう。
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