今夜も酒を飲みながら ふらり ふらりと千鳥足  明日はどこの山行こうか

水分補給

登山中の水分補給飲料について

先日同じ山岳会のメンバー(竹爺)と一緒に山に登ったときに水分補給についてとその飲料の種類についての話になりました。
彼は山登りのほかにも1日で200Kmの自転車での走行をこなすアスリート系の人間で科学的な水分補給についてもかなり勉強されていました。元来私はというと真水に塩の効いたしょっぱいおにぎり派というスタイルで山登りをしてきました。もちろんスポーツ飲料で代表的なポカリ○エットは以前から知っていますし、その効能も職業上、俗に言う一般人より理解しています。しかし彼の言う水分補給の科学的根拠を聞いているうちに摂取方法が間違っている事を知りました。正しく言うと一般的には私の知識は正しいが、山登りのような激しく汗をかき体内濃度が高くなった状態での摂取の方法が効率よくなかったのでした。

  • アイソトニック飲料とハイポトニック飲料とハイパートニック飲料

いずれもスポーツ飲料で成分の内容はほぼ同じですが効能が違い、摂取する環境が違います。これらの飲料についてインターネットで調べてみるとどの解説でも次の通りです。

『アイソトニック』とはヒトの体液(血液など)と同じ浸透圧のもの、『ハイポトニック』とはそれよりも浸透圧の低いものを言います。
商品で言うと、『アイソトニック飲料』は大塚製薬のポカリスエット、日本コカコーラのアクエリアス、『ハイポトニック飲料』とは味の素のアミノバイタルや明治乳業のヴァームウォーターなんかがそうです。
それでは、同じ浸透圧のアイソトニック飲料が良いかというと、そうとも言えません。
激しい運動をすると、汗などから大量の水分が失われ、体液が濃くなります。
体液を正常な状態に戻し、水分を素早く補給するには、アイソトニック飲料では濃すぎる場合があります。
ハイポトニック飲料は、アイソトニック飲料の半分ぐらいの濃度です。
トレーニング前には、エネルギーを作り出すために糖質が必要です。
アイソトニックは体液と浸透圧が同じなので、グリコーゲンなど糖の吸収が早くトレーニング前の飲料として特に有効です。
一方、ハイポトニックは体液よりも浸透圧が低いので、すばやくカラダに水分を吸収させることができるのです。

■アイソトニック飲料とハイポトニック飲料(http://ameblo.jp/hsv15mka7/entry-10417294252.html)より抜粋

『浸透圧』
溶質(水に溶けている物質)は通さないが、溶媒(水)は通す性質をもつ半透膜を隔てて濃度の異なる溶液が接した場合、低濃度溶液の溶媒が高濃度溶液の方に拡散しようとする現象を浸透現象といい、その圧力を浸透圧という。
人間の体液と比べて浸透圧の低い飲み物(ハイポトニック)を飲んだ場合は、体液の方が浸透圧が高いため、飲み物の水分が体液の方、つまり体内に吸収されます。体液と同じくらいの浸透圧の飲み物(アイソトニック)や、体液よりも高い浸透圧の飲み物(ハイパートニック)を飲んだ場合、身体が飲み物の浸透圧を体液よりも低くしてから、水分が身体に吸収されます。このため、アイソトニック飲料やハイパートニックな飲み物はハイポトニック飲料と比べて、水分が吸収されるのに時間がかかります。
水やお茶のは、ハイポトニック飲料と比べて浸透圧はかなり低いです。そのため、すぐに身体に吸収されて、体液が薄くなってしまうため、身体が体液の浸透圧を元に戻そうとするので、尿として体外に排出される水分の量が増えます。水やお茶で水分補給をした場合、運動中は逆に脱水になってしまうことがあります。

■筋トレ&ダイエット(http://un6toys.blog100.fc2.com/blog-entry-60.html)より抜粋

上の記事と竹爺から教授していただいた内容をまとめてみると次の事が言えます。

  1. 登山前の前準備としてアイソトニック系の飲料をとり、グリーコーゲンを摂取すると同時に緩やかな水分補給
  2. 行動中汗をかいた状態ではハイポトニック系の飲料またはアイソトニック系の飲料を糖度2.5%以下に薄めた飲料を喉が渇く前に少量ずつ摂取し水分の補給
  3. 水やお茶はすぐ吸収されるが脱水を招くことがある
  4. 行動後もすばやく水分を補給するならハイポトニック、持続する水分補給ならばアイソトニックまたはハイパートニックを

もちろん昔からこんなハイテクな飲料があったわけではなく、先人は私のように真水と塩おにぎりとおかずで山登りをしてきたわけですからこれが絶対的な補給方ということではありません。ただ少しでも体が参ってしまわない方法としての一考察として捕らえてください。

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